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しんデンタルクリニックです!

 

美しく健康な歯で、快適に生活するために重要なのは、毎日の歯磨きです。この歯磨きを怠ってしまうと、虫歯や歯周病に罹患するリスクが高くなります。歯磨きの大きな目的は、口腔内の食べカスや歯垢(プラーク)などの汚れをしっかりと除去することです。特に細菌の集合体である歯垢は虫歯や歯周病の原因菌を含んでおり、水に溶けにくく粘着性があることから、付着するとうがいだけでは除去できなくなります。この歯垢が溜まることで、歯垢の中の虫歯菌が歯を溶かし虫歯になったり、歯周病菌に歯茎が感染し炎症を起こすことによって、歯周病に罹患してしまうのです。


歯磨きをする上で重要なポイント

・食後は必ず歯磨きをしましょう

飲食をした後の口腔内は酸性に傾きます。また、口腔内の細菌が飲食物に含まれる「糖」を代謝して酸を産生するため、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリンなどのミネラル成分が溶け出す「脱灰」を起こします。通常、唾液の「緩衝作用」によって口腔内は中性に戻り、脱灰を起こしても唾液の「再石灰化作用」により、溶け出したミネラル成分は修復されます。しかし、中性に戻るまでには40分程度の時間を要するため、その間ミネラル成分が溶け出しやすい状態が続きます。そのため、口腔内に食べカスや歯垢などの汚れが残っていることにより脱灰が進んでしまうだけでなく、再石灰化作用も追いつかなくなるので、虫歯や歯周病のリスクが高くなるのです。食後にしっかりと歯磨きをおこなうことで、食べカスや歯垢を取り除くことができるため、習慣付けるようにしましょう。

・歯ブラシはご自身にあったものを選びましょう

歯ブラシの基本的な持ち方は、手を握るような持ち方の「パームグリップ」と、鉛筆を持つような持ち方の「ペングリップ」があります。また、歯ブラシの持ちやすさは一人ひとり違うので、持ちやすい歯ブラシを選び、力の入れすぎずに磨くようにしましょう。もしも磨く際に力が入りがちな方は、力を調節しやすいペングリップがお勧めです。歯ブラシの毛先は、フラットなタイプや毛先が山型になっているもの、デコボコしたものなど様々な形状のものがあり、ブラシの硬さも「やわらかめ」「ふつう」「かため」がありますが、ご自身の歯の状態に合わせて使用するようにしましょう。どの歯ブラシを使用すれば良いのか悩む場合は、歯科医院でおこなう歯のクリーニングの際に相談することをお勧めいたします。なお、歯ブラシは1ヶ月に1本を目安に交換することが良いとされています。毛先が開いてきた歯ブラシは、丁寧にブラッシングしても効果的に汚れを除去することができませんので、この場合も新しいものに交換しましょう。

 

正しい歯磨きの仕方

歯の表面に対しては、歯ブラシを横にして全体的に歯ブラシが当たるように磨きましょう。その際、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で小刻みに動かして1本ずつ磨くことが大切です。歯と歯の間は、歯ブラシを縦にして歯の表面を左右、真ん中と分けてブラシを歯に垂直に当てながら磨きましょう。奥歯はブラシが届きづらい箇所なので、歯ブラシを縦にして間に入り込むようにして丁寧に磨きましょう。

歯と歯茎の境目は特に歯垢などの汚れが付着しやすく、歯垢が溜まってしまうと隙間の溝が広くなり「歯周ポケット」が形成されます。歯周ポケット内に歯垢などの細菌が溜まると歯周病のリスクが高くなるため、しっかりとしたブラッシングが必要になります。歯と歯茎の境目に対しては、溝に入り込むように歯ブラシを斜め45度の角度で当てて、細かく力を入れすぎないように注意して磨きましょう。効果的に歯垢を除去するためにも、歯磨する順番をあらかじめ決めておくこともお勧めです。

 

補助清掃用具を効果的に併用しましょう

・歯間ブラシ

歯と歯の間は、歯ブラシだけではキレイに汚れを除去できない箇所もあります。その際に歯間ブラシを使用しましょう。歯間ブラシはサイズが一般的には4S~LLまであるので、ご自身の歯と歯の間の隙間に合わせたサイズのものを選びましょう。使用方法は、歯間ブラシを歯と歯の隙間に垂直に入れて、ゆっくりと往復運動しながら汚れを掻き出します。その際に斜めに動かすと歯茎を傷つけてしまうことがあるので、鏡を見ながら使用しましょう。一度使用した歯間ブラシには汚れが付着しているため、次の歯と歯の間に汚れが移ったり、歯茎の中に侵入する可能性があります。次の歯と歯の隙間を磨く前に、水で歯間ブラシを軽く洗うことが大切です。

・デンタルフロス

デンタルフロスは、歯間ブラシでは入りにくい隙間などに使用します。デンタルフロスには「ホルダータイプ」と「糸巻きタイプ」がありますが、ホルダータイプは手間がかからずにすぐ使えるので、初めてデンタルフロスを使う方にお勧めです。ホルダータイプの使用方法は、歯と歯の間にデンタルフロスを当てて、ゆっくりと横に動かしながら隙間に入れます。中まで入ったら上下に動かして、隣り合った歯の両方の面を磨き、ゆっくり横に動かしながら取りだします。糸巻きタイプは、30~50cm程度の長さのフロスをケースから取りだし、左右の中指に巻きつけ親指と人さし指を使って、1~2cmの長さになるように調節します。フロスの糸の部分を歯と歯の間に入れて、ホルダータイプと同じように磨きます。ただし、糸巻きタイプの場合は横からフロスを取りだすことができるので、取りだしにくい箇所でも歯茎を傷めることはありません。

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