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食育は、お口の中の健康維持にとって欠かせないものです。お口の中の基礎は、小児期に作られます。よく噛んでよく食べるために必要なお口の中の機能について、幼少期からの食育が健康な歯へとつながります。
乳児期の食育
母乳は赤ちゃんにとって欠かせない栄養素がたくさん含まれています。さらにお母さんと赤ちゃんの絆も深くします。母乳を飲むことは、離乳期で噛んだり飲んだりするための大切な課程の一つになります。しっかり母乳を飲ませてあげて、生まれたころから「食」の楽しみを感じさせてあげてください。
離乳期の食育
離乳期は、母乳から離乳食へ変わる大切な時期です。離乳食を通して少しずつ食べ物に慣れ、食べ物を噛み、口に運ぶ、飲み込む、などの『食べる』ことを学びます。離乳食を上手に食べるためには唇がしっかり閉じていることが大切です。そして、お子さんが離乳に慣れてくると食べ物を手づかみで食べるという行動もみられます。手づかみ食べはお母さんにとってあまり芳しくない行動かもしれませんが、食べるという機能の発達のためには大切なことなので、手づかみ食べもしっかりと経験させてあげましょう。
幼児期の食育
3歳頃にはすべての乳歯が生えそろい、上と下の歯と歯がしっかりとかみ合います。いろいろな食べ物を噛み、飲み込みも上手に出来るようになるでしょう。食べ物のかたさや大きさ、歯触りが体験出来るような食材を使った食事をしてみましょう。家族や友達と一緒に食事をすることにより、周りの人の食事の仕方を見て、お箸の持ち方やお茶碗の持ち方を学べるようにしましょう。そして、よく噛むことの大切さを教えていきましょう。
学齢期の食育
乳歯から永久歯への生え変わりが行われる時期です。小学校低学年の頃に上下の第一大臼歯が生えてきます。第一大臼歯が生えてくることによって、食べ物を噛む力が向上しますので、固いものや弾力性のある食べ物を食べるという経験をさせるのもいいでしょう。また、前歯が生えそろう時期でもあるので、前歯で食べ物を噛み切ることによって、自分が一口で食べられる量を知ることができるようになるでしょう。そして、家庭や給食で料理に合った食器や器具を目にすることによって、食事マナーや食べる姿勢も身につけることができるでしょう。中学生ごろになると、生活が乱れがちになり食事が不規則になってしまう傾向があります。間食や夜食を食べることが増えるため、軟らかい食事を食べることが多くなってきてしまいます。噛むことは、永久歯虫歯の発生や歯周病の予防にも繋がります。規則正しい生活や食事を行い、夜食や砂糖を多く含む間食をできるだけ控えることを心掛けてください。
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