虫歯が原因で熱が出る？発熱する理由について

こんにちは！
名古屋市西区、市営地下鉄『浅間町駅』 2番出口より徒歩1分のしんデンタルクリニックです！

「虫歯で熱が出ることがある」と聞いたことがある方もいるかもしれません。実際、虫歯が進行して重症化すると、体が発熱することがあります。しかし、なぜ虫歯が発熱を引き起こすのでしょうか？今回は、その理由と対処法について解説します。

虫歯自体が直接熱を出すわけではありませんが、虫歯が原因で体内に炎症が起きた場合、発熱を伴うことがあります。これは、身体の免疫反応が関係しています。

細菌感染が広がる
虫歯が進行すると、歯の神経や歯根（歯の根元）が細菌に感染します。この状態を「歯髄炎」や「根尖性歯周炎」と呼びます。感染がひどくなると、細菌が周囲の組織や血液中に拡散し、体がそれに反応して炎症を起こします。
膿が溜まる
感染がさらに進むと、歯茎や顎の骨の周辺に膿が溜まる「歯根嚢胞」や「歯性膿瘍」が発生します。この膿は、細菌や免疫細胞が死滅したものの集まりで、体が排除しようとする過程で発熱が起きることがあります。
全身症状として現れる
細菌感染が全身に広がると、「敗血症」や「蜂巣炎」といった危険な状態になる場合があります。この場合、38度を超える高熱が出ることもあり、命に関わるケースもあるため、早急な治療が必要です。

虫歯が原因で熱が出た場合、単なる風邪とは異なるため、放置してはいけません。発熱とともに以下の症状が見られる場合は、すぐに歯科医や医療機関を受診しましょう。

これらの症状がある場合、感染が広範囲に広がっている可能性があります。

歯科治療を受ける
発熱を伴う場合、まずは原因となっている虫歯の治療が必要です。歯の神経を除去する「根管治療」や、膿を排出する処置が行われることがあります。
抗生物質の服用
細菌感染を抑えるため、歯科医が抗生物質を処方することがあります。ただし、自己判断で市販薬を使うのは避けましょう。感染を悪化させる可能性があります。
定期的な歯科検診
虫歯が重症化する前に、定期検診を受けて初期段階で治療することが重要です。特に痛みがなくても、半年に一度の検診を心がけましょう。
日常的な口腔ケア
正しい歯磨きとフロスの使用で、虫歯を未然に防ぐことができます。さらに、バランスの取れた食事や糖分の摂取を控えることも予防につながります。