こんにちは!
名古屋市西区、市営地下鉄『浅間町駅』 2番出口より徒歩1分のしんデンタルクリニックです!
ドラッグストアなどを訪れると、歯周病の主な症状である歯茎の腫れや痛み、出血などの症状を抑える薬がいくつか販売されています。
しかし、このような市販薬を使用しても、根本から歯周病を完治させることはできません。
今回は、こちらの理由について解説したいと思います。
歯石を除去できないから
市販薬で歯周病が完治しない理由としては、その薬によって歯石を除去できないことが挙げられます。
歯周病の原因は、歯に付着したプラークや歯石に存在する歯周病菌です。
プラークに関しては、ブラッシングである程度除去することができますが、プラークが硬化した歯石については、ブラッシングで落とすことは不可能です。
こちらを除去するには、歯科クリニックでスケーリングを行わなければいけません。
もちろん、歯周病の症状を和らげる市販薬を服用しても、歯石が減少したり、除去されたりすることはなく、口内に歯周病の原因菌は残り続けるため、根本から治すことはできません。
体の免疫力も関係するから
歯周病を発症する原因としては、プラークや歯石の中に存在する歯周病菌だけでなく、免疫力が低下することも挙げられます。
最近の研究では、歯周病菌自体よりも、身体の反応の方が大きな原因になると報告されているほどです。
つまり、歯周病菌に対して過剰に反応するような方、歯周病体質である方は、歯周病になりやすく、悪化もしやすいということです。
市販薬には、身体の免疫力を向上させるようなものも存在しますが、このような体質の問題までカバーできなければ、歯周病を根本から治すのは難しいと言えます。
まだ解明されていないことが多いから
先ほど、歯周病の原因はプラークや歯石に潜む歯周病菌だという話をしましたが、こちらの点については、まだ解明されていないことも多いです。
つまり、歯周病菌の正体が完全に特定されておらず、歯周病菌だけを根絶する薬を開発するのは難しいということです。
また、私たち人間は、食べ物をはじめさまざまなものを体外から口の中に入れます。
このような状態では、口の中の菌を根絶することは難しく、もし市販薬で歯周病菌を殺せたとしても、またすぐに発生してしまいます。
まとめ
ここまで、市販薬で歯周病が完治しない主な理由について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
世界中に感染者が存在する歯周病が市販薬で完治すれば、それは歯科業界にとっても患者さんにとっても、この上なく喜ばしいことです。
しかし、実際は複雑な要因によって引き起こされる病気であるため、今後もしばらくは治療を受けて完治を目指すことになるでしょう。
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