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歯が抜けてしまったとき、「痛くないから」「1本くらいなくても大丈夫」と放置してしまう人は少なくありません。しかし、歯を失った状態をそのままにしておくと、口の中だけでなく、身体全体にさまざまな悪影響が及ぶ可能性があります。ここでは、歯が抜けたまま放置すると起こる主な影響をわかりやすく紹介します。

 

噛み合わせが崩れて全体の歯並びが悪化する

歯は互いに支え合ってバランスを取っており、1本でも失われると両隣の歯や噛み合う歯が動きはじめます。抜けた部分に向かって倒れ込んだり、伸びてきたりすることで、噛み合わせが大きく乱れ、全体の歯並びにも影響が出てきます。噛み合わせが悪くなると、肩こり・頭痛・顎関節の不調が起こりやすくなり、生活の質が低下することも珍しくありません。

 

食事がしにくくなり消化にも負担がかかる

歯が抜けることで噛む機能が低下し、食べ物が噛み切りにくくなったり、飲み込みづらく感じることがあります。しっかり噛めなくなると消化に負担がかかり、胃腸トラブルの原因になることもあります。また、「硬いものは避ける」などの偏った食習慣になりやすく、栄養バランスが崩れやすい点も見逃せません。

 

抜けた部分の骨が痩せて顔の輪郭が変わることもある

歯を支えているあごの骨（歯槽骨）は、歯に力が加わることで健康を保っています。歯がなくなるとその部分の骨が徐々に痩せていき、へこんでくることがあります。骨が痩せると歯ぐきのボリュームも減り、ブリッジや入れ歯の安定が悪くなるだけでなく、頬がこけたように見えたり、口元が老けて見える原因にもなります。

 

発音に影響が出る場合がある

前歯など、人が話すときに舌や空気が当たる場所にある歯が抜けると、サ行・タ行などの発音がしにくくなる場合があります。会話のたびにストレスを感じてしまうと、人前で話すことに抵抗が出るなど、精神的な負担につながることもあります。

 

残っている歯への負担が増えてトラブルにつながる

歯が抜けた部分を他の歯で補おうとするため、残っている歯に負担が集中します。その結果、歯がすり減るスピードが速くなったり、ヒビが入ったり、最悪の場合はその歯まで失うリスクが高まります。特に奥歯を失ったまま放置していると、前歯ばかりを使って噛むクセがつき、前歯が早くダメになってしまうこともあります。

 

まとめ：歯が抜けたら早めの対応が大切

歯が抜けた状態を放置することは、口の中だけでなく、噛み合わせ・見た目・健康全体に影響を与えます。「痛みがないから大丈夫」と思っている間にも、確実に問題は進行していきます。インプラント、ブリッジ、入れ歯、削らない審美治療など選択肢はさまざまあるため、まずは早めに相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

 

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しんデンタルクリニック

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