突然歯がズキズキ痛み出すと、どうすればよいのか不安になるものです。大切なのは、無理に痛みを抑え込もうとせず、歯や歯ぐきに負担をかけないようにしながら、必要なタイミングで歯科医院を受診することです。

応急処置痛みの原因受診の目安
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CARE
 

こんな症状がある場合は早急な対応が必要です

顔や首の腫れが急速に広がる、息苦しい、飲み込みにくい、口が開きにくいなどの症状がある場合は、歯科医院への連絡に加え、救急医療機関での評価が必要になることがあります。呼吸や飲み込みに支障がある場合は、すぐに救急要請してください。

歯が突然痛くなったときの応急処置

急に歯が痛くなったときは、原因を自分で判断することが難しい場合があります。応急処置は痛みを一時的に和らげるためのものであり、原因そのものを治すものではありません。症状を悪化させないようにしながら、歯科受診につなげましょう。

STEP 01

口の中をやさしく確認する

鏡で歯や歯ぐきの状態を確認し、食べかすが挟まっていないかを見てみましょう。食べかすが原因と思われる場合は、歯ブラシやデンタルフロスで無理のない範囲で取り除きます。尖った器具などを使って、痛む部分をつつくのは避けてください。

STEP 02

頬の外側から冷やす

頬が腫れている場合や熱っぽさがある場合は、タオルで包んだ保冷剤などを頬の外側に短時間当てると、つらさが和らぐことがあります。冷やしすぎや長時間の冷却は避けましょう。氷を直接歯に当てると、刺激で痛みが強くなる場合があります。

STEP 03

市販の鎮痛薬は用法を守って使用する

普段から使用できる市販の鎮痛薬がある場合は、添付文書を確認して用法・用量を守りましょう。持病がある方、妊娠中の方、ほかの薬を服用している方は、薬剤師や医師に相談してください。痛み止めを使っても原因が治るわけではないため、受診を先延ばしにしないことが大切です。

STEP 04

痛む歯を使わず、刺激の少ない食事をとる

痛みがある間は、硬いものや粘り気の強いものを避け、柔らかく食べやすいものを選びましょう。熱すぎるもの、冷たすぎるもの、甘いものなどで痛みが強くなる場合は、できるだけ刺激を避けてください。

大切なポイント

応急処置で痛みが落ち着いても、原因が解消されたとは限りません。痛みが繰り返す場合や強い痛みが続く場合は、できるだけ早く歯科医院に相談しましょう。

急な歯の痛みで避けたい行動

歯が痛むと、早く治そうとして自己流の処置をしたくなることがあります。しかし、誤った対応によって刺激が強くなったり、受診が遅れたりする場合があります。次のような行動は避けましょう。

痛む歯を何度も押したり、叩いたりする

痛みの原因を確かめようとして歯を押したり、強く噛んでみたりすると、刺激によって症状が悪化する可能性があります。歯が浮くような感覚や噛んだときの痛みがある場合も、無理に確かめようとしないでください。

歯や歯ぐきに薬を直接塗りつける

鎮痛薬を砕いて歯や歯ぐきに直接当てることは避けてください。粘膜を傷つけるおそれがあります。薬は製品の説明に従って使用し、使用方法がわからない場合は薬剤師などに確認しましょう。

アルコールや極端な温度の飲食物で紛らわせる

アルコールで痛みを紛らわせようとすることはおすすめできません。また、熱い飲み物や冷たい飲み物が痛みを強めることもあります。刺激の少ない飲食物を選び、無理をせずに過ごしましょう。

痛みが引いたからと受診をやめる

歯の痛みは、一時的に弱くなったり、自然に治まったように感じたりすることがあります。しかし、虫歯や歯の内部の炎症などが残っている可能性があります。痛みが繰り返す場合は、症状が軽くなっても歯科医院で確認してもらいましょう。

×

痛む歯を強く押す

×

薬を歯に直接塗る

×

痛みを我慢し続ける

×

自己判断で薬を増やす

突然歯が痛くなる主な原因

歯の痛みには、虫歯や歯ぐきの炎症、歯のひびなど、さまざまな原因が考えられます。痛む場所や症状だけで原因を特定することは難しいため、歯科医院で診察や必要な検査を受けることが重要です。

虫歯が進行している

虫歯が進行して歯の内側にある神経に近づくと、冷たいものや甘いものがしみたり、ズキズキと痛んだりすることがあります。さらに炎症が進むと、何もしていないときにも痛みが出る場合があります。

初期の虫歯は自覚症状が乏しいこともあるため、痛みが出る前から定期検診を受けることが大切です。

歯の神経や根の周囲に炎症が起きている

歯の内部にある歯髄に炎症が起きると、強い痛みが出ることがあります。また、歯の根の先に炎症が広がると、噛んだときの痛みや歯ぐきの腫れにつながる場合があります。

痛みが強い、夜眠れない、噛むと響くといった症状がある場合は、早めに歯科医院へ連絡しましょう。

歯周病や歯ぐきの炎症が起きている

歯周病が進行すると、歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきなどが起こることがあります。歯周ポケット内で炎症が強くなった場合には、痛みや腫れが目立つこともあります。

歯ぐきが急に腫れた、膿のようなものが出る、歯が浮いたように感じる場合は、自己判断せずに受診してください。

歯にひびが入ったり、欠けたりしている

硬いものを噛んだときの衝撃や、歯ぎしり、食いしばりなどによって歯にひびが入ったり、欠けたりすることがあります。噛むと痛い、特定の角度で噛むと響く、冷たいものがしみるといった症状が出る場合があります。

見た目ではわかりにくいひびもあるため、違和感が続く場合は歯科医院で確認してもらいましょう。

知覚過敏や噛み合わせの問題が関係している

歯ぐきが下がるなどして歯の内側の象牙質が露出すると、冷たいものや歯ブラシの刺激で痛みを感じることがあります。また、噛み合わせや食いしばりによって、特定の歯に負担が集中する場合もあります。

似たような症状でも原因によって対処法は異なります。自己判断で知覚過敏と決めつけず、必要に応じて診察を受けましょう。

歯科医院を受診するタイミング

歯の痛みは、原因や炎症の程度によって緊急性が異なります。強い痛みを我慢せず、症状に応じて受診のタイミングを判断することが大切です。

緊急

呼吸や飲み込みに支障がある、腫れが急速に広がる

顔や首の腫れが急速に広がる、息苦しい、唾液も飲み込めないなどの症状は、重い感染症などの可能性があり、緊急対応が必要です。すぐに救急医療機関へ連絡し、呼吸に支障がある場合は救急車を呼んでください。

早め

強い痛み、顔の腫れ、発熱がある

痛みが強くて眠れない、頬や歯ぐきが腫れている、発熱がある、口が開きにくいなどの場合は、できるだけ早く歯科医院に連絡してください。症状によっては当日中の診察が必要です。

受診

しみる、噛むと痛い、違和感が続く

冷たいものがしみる、噛むと痛む、歯ぐきから出血するなどの症状が続く場合も、早めに歯科医院で確認してもらいましょう。軽い症状でも、原因を把握することが悪化の予防につながります。

夜間や休日に痛みが出た場合

夜間や休日で通常の診療を受けられない場合は、地域の歯科休日診療や夜間救急の案内を確認しましょう。痛みが強い場合や腫れがある場合は、翌日まで待ってよいかを自己判断せず、地域の救急相談窓口や医療機関に相談してください。

受診先に連絡するときは、痛みが始まった時間、痛む場所、腫れや発熱の有無、服用した薬などを伝えると、状況を把握してもらいやすくなります。

受診時に伝えるとよい情報

  • いつから痛みが始まったか
  • どの歯や場所が痛むか
  • 冷たいものや噛む動作で痛むか
  • 腫れ、発熱、口の開けにくさがあるか
  • 服用している薬や持病があるか

急な歯の痛みを防ぐための予防習慣

歯の痛みをすべて防ぐことはできませんが、日頃から口腔内をケアすることで、虫歯や歯周病などのリスクを減らせます。痛みが出てから対応するだけでなく、問題が小さいうちに見つけることを意識しましょう。

毎日の歯磨きと歯間清掃を丁寧に行う

歯ブラシで歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨き、デンタルフロスや歯間ブラシも使って歯と歯の間の汚れを取り除きましょう。歯並びや歯ぐきの状態によって適した道具は異なるため、歯科医院で使い方を相談するのもおすすめです。

糖分の摂り方や間食の頻度を見直す

糖分を含む飲食物を頻繁に摂ると、虫歯のリスクが高まることがあります。甘いものを食べる回数や時間を意識し、飲食後は適切な歯磨きを心がけましょう。

歯ぎしりや食いしばりを放置しない

歯ぎしりや食いしばりは、歯に負担をかけ、ひびや欠け、詰め物の破損などにつながる場合があります。朝起きたときに顎が疲れている、歯がすり減っているなどの変化があれば、歯科医院で相談してください。

定期検診で小さな変化を見つける

虫歯や歯周病は、初期には症状が少ないことがあります。定期検診で歯や歯ぐきの状態を確認し、必要に応じてクリーニングやセルフケアの指導を受けることが、健康な歯を保つために役立ちます。

 

痛くなる前のケアが大切です

毎日のセルフケアと定期的な歯科検診を組み合わせ、歯のトラブルを早期に発見できる環境を整えましょう。

突然の歯の痛みに関するよくある質問

Q. 歯が急に痛くなったら、まず何をすればよいですか?

痛む歯を刺激しないようにし、口の中をやさしく確認しましょう。必要に応じて頬の外側をタオル越しに冷やし、使用できる市販の鎮痛薬は説明書に従って使用してください。強い痛みや腫れがある場合は、早めに歯科医院へ連絡しましょう。

Q. 歯の痛みが自然に治まったら、受診しなくてもよいですか?

痛みが一時的に治まっても、虫歯や歯の内部の炎症などが残っている可能性があります。痛みが繰り返す場合や、しみる・噛むと痛いなどの症状がある場合は、歯科医院で確認してもらいましょう。

Q. 痛み止めを飲んでも歯が痛い場合はどうすればよいですか?

薬の量を自己判断で増やさず、添付文書に記載された用法・用量を守ってください。痛みが強いまま続く場合は、早めに歯科医院や医療機関へ相談しましょう。腫れや発熱などを伴う場合は、特に早急な対応が必要です。

Q. 夜中に歯が痛くなったときは、朝まで待っても大丈夫ですか?

症状によって異なります。軽い痛みでも続く場合は早めの受診が必要ですが、顔の腫れや発熱がある場合は夜間でも医療機関への相談を検討してください。呼吸や飲み込みに支障がある場合は、救急対応が必要です。

Q. 歯が痛いときに温めてもよいですか?

痛みや腫れがある部分を外側から強く温めることは避けましょう。症状によっては不快感が強くなる場合があります。頬の外側をタオル越しに短時間冷やす方法はありますが、痛みを抑えるための処置にとどめ、原因の診断を受けてください。

Q. 歯が痛いときでも歯磨きはしたほうがよいですか?

基本的には、痛む部分を強く刺激しないようにしながら、口の中を清潔に保つことが大切です。強い痛みがある場合は無理に磨かず、痛みが落ち着く範囲でやさしくケアしましょう。症状が続く場合は歯科医院を受診してください。

TAKE CARE OF YOUR TEETH

痛みを我慢せず早めの相談で歯を守りましょう

突然の歯の痛みは、虫歯や歯の神経の炎症、歯周病、歯のひびなど、さまざまな原因で起こります。応急処置で一時的に楽になっても、原因が解決したとは限りません。

01

痛む歯を刺激せず、無理に噛まない

02

市販薬は用法・用量を守って使用する

03

強い痛みや腫れがある場合は早急に相談する

04

症状が落ち着いても必要な診察を受ける

歯の痛みや違和感が気になるときは、無理に我慢せず歯科医院で相談しましょう。しんデンタルクリニックの公式サイトで診療情報をご確認いただき、お口の状態に応じた対応につなげてください。

しんデンタルクリニック公式サイト →

※本記事は一般的な歯科情報を提供するものであり、個々の症状に対する診断や治療の代わりになるものではありません。強い痛み、腫れ、発熱、呼吸や飲み込みの異常がある場合は、症状に応じて速やかに医療機関へ相談してください。

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