しんデンタルクリニック院長
舟橋 伸也(ふなはし しんや)
プライベートでは、プリンセス(娘)を溺愛するお父さん。
プリンセスとの公園デートと喫茶店デートが休日の楽しみであり、人生最高の癒し。
(略歴)
2000年 3月 松本歯科大学卒業
2000年 5月 同大学病院勤務
2001年 5月 伊東歯科医院(中日ビル)勤務
2002年 9月 木村歯科医院勤務
2004年 1月 医療法人晃明会 藤井歯科医院勤務
2008年 3月 しんデンタルクリニック開院
■ 私はなぜ歯科医師を目指したのか?
私は、祖父の代から事業を営む家庭に生まれ、高校卒業・大学進学、そして家業を継ぐものと勝手に決め込んでいました。ところが、高校生の時に父親が「そんなに簡単に家業を継がせない」と言い出したのです。
自分の生きる道とか、やりたいこととか、ましてや『夢』なんてまったく考えたことの無かった私が、初めて真剣に人生を考えた出来事でした。
漠然とではありながらも、人と人との心が通うような仕事をしたいと思っていた私は、『医療』という分野で人の役に立ちたいと考えるようになり、歯科医師を目指すようになりました。
文系志望から理系への転向は大変でしたが、猛勉強の甲斐もあって、無事に歯科大学へ進学し、歯科医師の国家資格も取得できました。
■ 歯科医師としての使命に気づいた出来事
でも、本当の意味で『歯科医師としての使命』に気づけたのは、大学卒業後に勤めた歯科医院の院長先生のお陰だと今でも感謝しています。
当時、大学を卒業したばかりの私は『技術を磨くことこそすべて』、治療技術こそが、最高の医療サービスだと思い込んでいました。
多少は生意気なところがあった私ですので、意気揚々と初日の勤務に向かい、治療の現場に入る自分にワクワクしていました。
ところが、勤務初日に院長先生から命じられたのは『歯科医師とはどういう仕事かについて1日考えなさい』という仕事でした。なんてバカバカしい仕事だろうと、何の意味があるのかサッパリ分かりませんでした。
1日中ボーっと考えていた私ですが、夕方になり院長との面談で、衝撃的な事実を突きつけられることになります。
その日の面談で、院長から「お気に入りの服が破れてしまい、修理に出した場合。例えば、白い服が破れた場合に、もし赤いあて布をされて手元に戻ってきたとして、どう思うか?」と聞かれました。
白い服が赤くなってしまうなんて、それは怒るに決まっていますよね。
当然、私もそう答えたのです。
院長に言われてハッとしました。
「白い歯を削り、色の違う金属の歯を入れて、治療費をいただいているのが、歯科医師という仕事だよ」と・・・
本当にそれで良いのか?
私は、歯科医師として自分がどうあるべきなのかを初めて考えました。
歯科医師とは、歯を削る仕事ではなく、「健康な歯を大切にすることがいかに大事なことかを多くの方に知ってもらい、患者さんの幸せで豊かな暮らしに貢献する」という、とても誇りのある仕事だと気がつきました。
この経験が、歯科医師としての私の礎となっています。
■ 私の夢
そんな私には、ひとつの大きな夢があります。
それは、「むし歯のない世の中をつくる」ということです。
少々スケールが大きすぎるかもしれませんが、少なくとも、しんデンタルクリニックは「歯が痛くない人に数多く通っていただける歯科医院」にしていきたいと思っています。
残念なことですが、日本では多くの歯科医師は『歯を削ることが仕事』だと思っています。
なぜなら、日本の歯学部での教育テーマは、「歯をいかに上手に削るか」に重点が置かれているからです。
にもかかわらず、「世界最高レベル」と言われるような技術を誇る先生であっても『人間が生まれながらにして持っている自然の歯に匹敵するような歯を作る治療はできていない』という現実があります。
それは、歯は再生しないものだからです。
歯の治療は元通りの状態への回復ではなく、あくまでも修復することしかできないというところに、一定の限界があります。
そうであるならば、必死に歯を削ることを勉強すること以上に『最初から歯を悪くしないための予防治療』に力を入れたほうが良いのではないか!と考えるようになり、また日に日にこの考えは強くなっています。
■ むし歯や歯周病にならないように何をするべきか?
それは、「歯が痛くないときに、クリーニングのためだけに通ってもらうこと」ただそれだけで良いのです。
「どこも悪くないのに定期的に歯医者さんに通うなんて…」「面倒だし、お金もかかるし、イヤだな…」と思うかもしれませんが、一生というスパンで考えればマメに予防に通うほうが医療費は安上がりになります。
実際に、80歳で20本の歯がある人は、そうでない人よりも20%程度医療費が少ないという研究発表もありますし、また歯が悪い人ほど、生活習慣病や認知症にかかるリスクが高いことも分かってきています。
■ しんデンタルクリニックをどんな歯科医院に?
「歯を悪くしないこと、歯の病気の予防に力を入れる」
「治療をするときは、丁寧に長持ちするように心がける」
このような歯科医院にしたいと思っています。なぜなら、もし私が患者さんだったら、そういう歯医者さんに行きたいと思うからです。
きちんと予防に取り組めば、一生おいしいものを食べることができます。
家族や友人と、笑って楽しく会話ができます。
歯を健康に保つことは、肉体を健康に、精神を豊かにしてくれるのです。
歯科医師として、あなたが健康で豊かな生活を送るためにどんなことでお役に立てるのか?
私は、このことをこれからも追及し続けていきたいと思います。