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疲れが溜まっているときや体調が悪いときに、唇の周りにできる水膨れに悩まされる人もいるのではないでしょうか。それは「口唇ヘルペス」と呼ばれる感染症かもしれません。今回は口唇ヘルペスの原因や症状、注意点などをお伝えしたいと思います。
口唇ヘルペスとは?
口唇ヘルペスは、唇やその周辺に痛みを伴う小さな水膨れができる感染症の一つです。感染して免疫ができても、疲れやストレス、風邪などで身体の抵抗力が落ちたときなどに再発を繰り返しやすいという特徴があります。
口唇ヘルペスの原因
口唇ヘルペスは、「ヘルペスウイルス」に感染することで発症します。人間に感染するヘルペスウイルスの中でも、口唇ヘルペスの原因となるのは「単純ヘルペスウイルスI型」です。
「単純ヘルペスウイルスI型」はありふれたウイルスです。多くの場合、子供の頃に初めて感染します。そのときは症状がないか、症状があっても軽いことが多いようです。しかし、大人になって初めて感染すると、発熱や頭痛などの症状を伴い重症化することもあります。
口唇ヘルペスの症状
前駆症状
唇や口の周りにピリピリ、チクチクという痛みや違和感、かゆみなどを感じます。再発を繰り返している人は、この段階で口唇ヘルペスの再発に気付くこともあるようです。
自覚症状から数時間
自覚症状があらわれてから数時間経過すると、かゆみや違和感のあった部分が赤みを帯び、腫れてきます。
自覚症状から2~3日後
自覚症状がみられてから2~3日のうちに、赤みを帯びて腫れた部分に水膨れがあらわれます。小さな水膨れが集まるように合体し、大きな水膨れになることもあります。必ずしも水膨れがあらわれるわけではなく、赤みだけのこともあるようです。
自覚症状から1~2週間後
自覚症状があってから1~2週間ほどで水膨れはかさぶたとなり、症状は徐々に治まっていきます。口唇ヘルペスは唇の周辺によく起こりますが、口腔内や鼻の下、頬、目の周り、首などにできることもあります。
口唇ヘルペスの治療法
口唇ヘルペスの治療には、「抗ウイルス薬」と呼ばれる内服薬や外用薬(塗り薬)が用いられます。抗ウイルス薬には、ウイルスの増殖を抑制し症状を抑える効果があります。症状があらわれたら、できるだけ早い段階で治療を開始することが望ましいです。
内服薬が効かない場合や症状が重い場合は、内服薬の変更や点滴注射を行います。ときには入院治療が必要になることもあります。
口唇ヘルペス用の抗ウイルス薬は薬局などでも購入可能です。過去に口唇ヘルペスを発症したことがある人が再発の前兆を感じたときなどには役立つでしょう。ただし、口唇ヘルペスは不適切な薬を用いることで症状が悪化する場合があるため、市販薬を使用する際は注意が必要です。
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